くらし情報『「まるでタランティーノのよう」PFF特集上映「大森一樹監督再発見」で緒方明監督が“大森愛”を語る』

2023年9月12日 15:00

「まるでタランティーノのよう」PFF特集上映「大森一樹監督再発見」で緒方明監督が“大森愛”を語る

俺が俺が、の人ではないわけです。ショットを決めるのは俺ではなく、映画が決めているんだと。非常に娯楽映画というか、撮影所育ちの監督に近いというか。ある意味で中島貞夫さんのような、そういう映画監督だった。そこが面白くて、僕も影響を受けてますね」(緒方監督)。

しかしそうは言いながらも、作品から作家性や趣味性が強く匂い立つのが大森監督らしさだとも言える。緒方監督が「まるでタランティーノのよう」と指摘するように、自分が大好きだった映画のエッセンスを貪欲に自作に取り込み、その愛情を高らかに謳いあげる姿勢。さらには「(自主制作時代の代表作と名高い)『暗くなるまで待てない!』がいいのが、哀しみがあるところなんですよ。
黄昏の感覚というのかな。青春の終わり、遊びの時間は長く続かない。だから今は戯れるんだというところがあって。藤田敏八の映画やロベール・アンリコの『冒険者たち』に通じるものがある」と緒方監督が切り出しつつ、「あの映画を作っていた当時の気分としては、その時が大学を留年していた時期だったということもあって。こんなことをやってられるのは今だけだという意識がすごくあったと言ってましたね。ゆくゆくは大学に戻って、まじめに勉強しないといけない。

関連記事
新着くらしまとめ
もっと見る
記事配信社一覧
facebook
Facebook
Instagram
Instagram
X
X
YouTube
YouTube
上へ戻る
エキサイトのおすすめサービス

Copyright © 1997-2024 Excite Japan Co., LTD. All Rights Reserved.