2022年9月21日 12:00
鍵となったのはオーストラリアへの愛 『渇きと偽り』製作チームによるコメント解禁
こちらの舞台は雪深い町。『渇きと偽り』の舞台が雨の降らない究極の乾燥地帯であるから、見事に対照的な立地である。しかし、どちらも過酷な環境に苦しめられる人々のコミュニティを描き、現実と向き合う現地の人々のリアルな選択に心を打たれる物語だという点では同じだ。
監督・脚本を務めたテイラー・シェリダンは「舞台となる町は、地形そのものが敵のように向かってくる冷酷な地。この作品は成功しようが失敗しようが、作らなければならない作品だった」と、使命感に駆られて製作をスタートさせたことを明かした。
また主演とプロデューサーを務めたエリック・バナも「国内に限らず、海外の映画館で人口の少ないオーストラリアの地域を見せることをとても嬉しく思う」と、国の辺境の状況を描けることに喜びを感じたという。
さらに監督のロバート・コノリーも「気候変動がオーストラリアの地方部に影響をもたらす時代を私たちは生きている。地方に住む人々が大変な想いをして、メルボルンに住む私たちが食べる農作物を育ててくれているということを、この映画を通してすべてのオーストラリア人に伝えられたら素晴らしいことだ」とコメント。
愛するオーストラリアの現状を世界に広めるために執筆され、その思いがさらに広がり映画制作へと結実した。