2021年12月16日 07:00
Z世代が支持するシンガー 上野大樹インタビュー「音楽を辞めたくないから繰り返した挑戦 今は人のために歌いたい」
僕もびっくりしました。しかも、周りはバンドばっかりで、ソロは僕だけだったし。ずっとサッカーしかやってこなかったんですけど、初めてのライブでそうやって認めてもらえて、何かもう一つ、「これからやっていこう」と思えるものが見つかったので嬉しかったですね。
――音楽を始めたころと、今とでは、音楽の存在はどんなふうに変わりましたか。
ずっとサッカーに打ち込んでいて、勉強はそのついでみたいな感じだったんですけど、始めのころは、サッカーが音楽に変わった、というだけでした。頑張りたいものが変わっただけ。で、本番、試合がライブになっただけ、というのが大学生の頃でした。でも、大学を卒業してからちゃんと音楽で有名になりたいとか、頑張りたいなって思ったときから音楽自体がパーソナルなものになるというか……「何かを受けて出す」んじゃなくて、「何を出せばどう広がっていくか」という根本的な考え方が変わりましたね。
嫌だなあ、辞めたいな、と思ったことはないです。どうしたら音楽を辞めなくて済むか、ということをずっと考えています。
コロナ禍で自分の中の音楽を見つめ直した
――SNSでの発信が大きなムーブメントを作っていらっしゃいます。