くらし情報『【おとなの映画ガイド】昭和レトロな空気をまとったジャズ・ファンタジー、池松壮亮主演の『白鍵と黒鍵の間に』』

2023年9月25日 12:00

【おとなの映画ガイド】昭和レトロな空気をまとったジャズ・ファンタジー、池松壮亮主演の『白鍵と黒鍵の間に』

が、ふりの客からのリクエストに応えて『ゴッドファーザー 愛のテーマ』を弾いてしまう。が、その曲は、この界隈を牛耳るヤクザのボス(会長)がいたく気に入っていて、リクエストしていいのはその会長だけ、演奏していいのは高級クラブのピアニスト「南」に限る、といういわくつきの禁じられた曲だった。掟を破ったというウワサは、その夜のうちに銀座のバンド仲間のあいだに広がった……。

映画は、原作者・南博さんのキャラクターを「ジャズの世界で生きようと夢見るキャバレーのピアノ弾き“博”」と「水商売と割り切るボスのお気に入りのピアニスト“南”」とに分け、池松壮亮による1人2役の形で、南さんが見聞きした銀座のバンドマンたちのエピソードを交錯させながら、『ゴッドファーザー 愛のテーマ』が引き起こした狂騒の一夜を描いていく。
【おとなの映画ガイド】昭和レトロな空気をまとったジャズ・ファンタジー、池松壮亮主演の『白鍵と黒鍵の間に』


界隈をしきるボス、会長役は松尾貴史。原作にも、このもとになった話が書かれている。

クラブで仕事を始めたばかりの頃、店全体の空気を変えるほど威圧感のある客がやってきたことがあった。その筋の大物であるボスの「アメリカのアレやって……」というリクエストに応えたところ、演奏がかなり気に入ったらしく、以降、来店すると必ず、これを聴いてご機嫌になって帰っていく。

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