2021年6月7日 19:00
豊原江理佳・前山剛久らが手話で紡ぐ切実な想い『ゆびさきと恋々』ゲネプロレポート
これまで『日本の歴史』や『ショーガール』といった三谷幸喜作品などで手腕を発揮してきた荻野清子による音楽は今回、ピアノ(森本夏生)とチェロ(白神あき絵)に限られた小編成。演奏者がアクトエリアの背後に控え、登場人物の成長を常に見守りながら伴奏する様子には、フルオーケストラのミュージカルにはない繊細さが感じられた。
ゲネプロ後、豊原は「今このような状況で本番を迎えられることが奇跡だと思います。せっかく機会ですので、ご来場いただく皆様には必ず何か持ち帰っていただきたいですし、生きる活力や元気を与えられていたらいいなと思います」と挨拶。前山も「このお芝居に皆さんが何を感じ取っていただけるか、我々が何を与えられたかそれぞれだと思いますが、観に来ていただいた方の希望に繋がったら嬉しいです」と続けた。
指先から紡がれるコミュニケーションを通じて、雪を取り巻く世界はどのように変容していくのか──。答えはぜひ劇場で確かめて欲しい。上演時間は約110分(途中休憩なし)。なお6月12日(土)18:00開演回がPIA LIVE STREAMにてライブ配信され、6月18日(金)23:59までアーカイブ視聴できる。