「彼が年齢という試練に立ち向かう姿を見たい」ハリソン・フォード&監督が語る『インディ・ジョーンズ』最新作
彼らは過去にさほど興味がなく、自分の未来に興味があるんです。彼らの未来は、私たちの過去の上に成り立っているということをまだ理解していないのです」
そんな折、インディのもとに友人の娘で、自身がその名をつけた女性ヘレナが現れる。彼女は、インディと彼女の父バジルが第二次世界大戦の末期に偶然に目にした秘宝“アンティキティラ”を探している。そのダイヤルは、手にした者が“神”になるほどの力を秘めているという。インディはヘレナ、そしてダイヤルを追う元ナチスの科学者フォラーに巻き込まれながら、再び冒険に出かける。
本シリーズは第2作目『…魔宮の伝説』を除いて、すべての作品で、公開されるごとに物語の舞台となる年代が進んでおり、インディのライフステージにも変化が訪れる。39歳で初めてインディを演じたフォードは現在、80歳。「登場人物の中にあるリアリティを文脈の中でフィーチャーした物語にしたいという野望がありました」と語る。
「そのリアリティとは、最も具体的には年齢という存在です。そのことをテーマにした作品にしたかったのです。なぜなら、それが今の私のテーマだからです。それは私を感動させ、私の想像力を刺激するものであり、私が取り組んでいることなのです」