2024年3月17日 12:00
美しくも歪んだ獄中夫婦が物語を激動の渦に!『連続ドラマW 坂の上の赤い屋根』第3話が本日放送
常に疎外感を感じており、大渕の存在に依存するようになり、洗脳されていく。
物語が動くきっかけになるのは、独房にいる大渕が“ある情報”を入手したこと。その“情報”に驚きを見せた彼は、突然無実を訴え再審請求を求め始めるのだ。とはいえ自由に動くことができない大渕は、面会室のガラス越しにツンとデレの対応を繰り返しながら妻・礼子を洗脳し、思うように動かせるコマに仕立てあげていく。社会にも家族にも居場所のない礼子は大渕に捨てられる恐怖から再審請求のための金策に走り出すのだが、事件を探る橋本や沙奈も知らないこの夫婦の行動が、物語終盤のさらなる衝撃展開につながっていく。
何を考えているかまったく分からないサイコパス然とした大渕を演じた橋本良亮は、本作のために約13kgの減量を行ったうえで役に対峙。回想シーンも含め高校生から30代後半までを怪しく演じ分けている。一方、礼子役の蓮佛美沙子も不安定で鬱屈とした礼子の心情を見事に体現。これまでに見せたことのないような苦悶の表情も印象的で、本人も「卑屈な感情に支配されて相手の台詞が聞こえなくなったり、役を通して出会った初めての感覚はとても苦しく、同時に役者としてとても幸せな時間だった」