くらし情報『新国立劇場『ピローマン』出演者座談会「観終わった後に誰かと語り合いたくなる作品」』

新国立劇場『ピローマン』出演者座談会「観終わった後に誰かと語り合いたくなる作品」

成河稽古8日で“ガッチャンコ”?通常はあり得ないよ!

木村もうね、最初のシーンから面白すぎてこのまま出ないで帰りたいと思ったくらい(笑)。

――大滝さんと那須さんはおもに兄弟の父母役を、斉藤さんと松田さんは兄弟を取り調べるうちに自身の内面も顕在化する刑事を担われます。

那須昨日やってみて、熱量が凄い芝居だとあらためて感じました。カトゥリアンが紡いだ物語の中では酷いこともたくさん起きるけれど、作品全体の着地点はどこかあたたかいんです。本当によくできた戯曲だと思いますが、役者はとっても大変(笑)。でもその大変さがあるからこそ、面白い作品になるんですよね。

大滝成河くんの体力と持久力、精神力に脱帽しました。大変な場面が続くから同じシーンに出ていても彼の息が荒いのがわかってね。
今回、僕と佐代ちゃん(那須さん)は稽古を見ている時間が長いぶん観客のような視点でいる時もあり、冒頭の刑事ふたりによる取り調べシーンなんて、まるでサスペンスのようだとドキドキしましたよ。
新国立劇場『ピローマン』出演者座談会「観終わった後に誰かと語り合いたくなる作品」

右から)那須佐代子、大滝寛
斉藤僕は11年前にも小川絵梨子さんの演出で刑事・トゥポルスキを演じているのですが、過去にやった役だからこそ、以前の芝居を忘れないといけない。

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