2021年10月23日 12:00
「こんなフェス、聞いたことない!(笑)」板尾創路×吉岡里帆が語る『関西演劇祭2021』
関西演劇祭は「こうあるべき」がない場所
――これまでで特に印象的だったことはありますか?
板尾「観客賞」というのがあって、それは観客の方が良かった劇団に投票して、最終的な数で決まるんですけど。その結果は僕たちも読めないんですよ。そういうところで、僕たちが感じてないこともお客様が感じていたりするんだなとわかる。しかも数字になっているので認めざるを得ないですしね。――お客様から得る刺激というのもあるんですね。
板尾ティーチンで、お客さんからの質問を聞いて「ああ、お客さんはこういうことが聞きたいんや」ってこともありますしね。本当に不思議な演劇祭です。賞レースでもないし。
――最後に、今おふたりが「関西演劇祭」で楽しみにしていることを聞かせてください。
板尾もうね、行われるだけで十分楽しいんですけど(笑)。なんやろうな。これは僕の好みだけの話かもわかんないですけど、うまい!っていうんじゃないけど、なんかこの劇団いいよねっていう。ヘタウマというか、「なんか魅力的やな、この劇団、この俳優さん」と思えるような相手と、ひと劇団でも多く、ひとりでも多く、出会えることが楽しみです。
吉岡昨今は「こうあるべき」