くらし情報『八月納涼歌舞伎『髪結新三』。中村勘九郎が語る、念願の初役──撮り下ろしスチールも公開』

八月納涼歌舞伎『髪結新三』。中村勘九郎が語る、念願の初役──撮り下ろしスチールも公開

八月納涼歌舞伎『髪結新三』。中村勘九郎が語る、念願の初役──撮り下ろしスチールも公開

髪結新三=中村勘九郎(撮影:渞忠之)
「祖父が亡くなった後の、父の新三もカッコいい。僕も早く勝(勝奴)で出たいと思っていましたが、平成中村座(平成24[2012]年5月)で、初めて父の新三の近くで勝をやらせていただき、その呼吸、間、息遣い、そして空気感というものを体験できた。いまとなっては──あれが最初で最後になると私も思っていませんでしたが、財産になっております」
父の勘三郎が57歳の若さで亡くなったのは、その年の12月だ。
「父の新三をもっと見たかったですし、しっかり習いたかったという思いはありますが、父をはじめとする先輩方が作った納涼歌舞伎で新三ができる幸せをかみしめながら、プレッシャーの中で過ごしています」

この日、取材会の前には新三のスチール写真の撮影も行われた。「憧れている役の“なり”を身にまとわせてもらうと、『始まるな』『しっかりエンジンをかけなきゃ』という思いに。江戸の庶民のリアルを表現する、しかし現代劇になってはいけない、という父の教え──生世話(きぜわ)というものを、いまの世代に伝えるためにもしっかりとやりたいと思います」

世話物の中でもとくに、江戸の人々やその暮らしをよりリアルに描き出す生世話。

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