12月、「フィルハーモニクス」が帰ってくる。
世界最高峰のオーケストラ、ウィーン・フィルとベルリン・フィルのトップ・プレーヤーたちによる最高峰のアンサンブル。といっても、こむずかしい“クラシック”とはぜんぜん違う。とにかくめちゃくちゃ楽しい。しかもハイクォリティ。クラシック界の“切り札”と言ってもいいだろう。抱腹絶倒と感動が同居するステージは、「クラシックを聴きたいけれど何から聴けばいい?」というよくある質問への、間違いなく最適解。
ノア・ベンディックス=バルグリー(ヴァイオリン=ベルリン・フィル)、ティロ・フェヒナー(ヴィオラ=ウィーン・フィル)、シュテファン・コンツ(チェロ=ベルリン・フィル)の三人に聞いた。
今回の来日公演の“目玉”が、「フィルハーモニクス」オリジナルの《カーニバル(謝肉祭)》だ。サン=サーンスの《動物の謝肉祭》をベースに、他のさまざまな動物たちも登場する「新版」。そして、ティロ・フェヒナー夫人でもある俳優・中谷美紀が朗読を務めるというのも大きな話題となっている。
ティロ「私たちのレパートリーの中には動物の曲がたくさんあるんです。それを使って私たち自身の《カーニバル》を作ったらどうなるだろうというアイディアから生まれました。