くらし情報『金子三勇士がトップダンサー柄本弾といざなうバレエ音楽の世界』

金子三勇士がトップダンサー柄本弾といざなうバレエ音楽の世界

これがなかなか面白いものでして、その第3の解釈を経て音楽作品に戻った時、それまでの見方が全然違うものになっていたりということがあるのです。他の分野と交流したうえでしか得られないものがあるような気がします」

ゲストからさまざまな話題を引き出す巧みな話術と進行は、レギュラー出演するNHK-FM『リサイタル・パッシオ』の司会でもおなじみだ。

「私自身のスタイルでもあるのですが、年齢層だったり、全体の雰囲気だったり、なるべくその日のお客様の様子を見ながら、どんな話をしようか決めていきたいと思っています。お客様とのちょっとしたやりとりの時間なども取れるといいですね。

これだけテクノロジーが発達した時代、燕尾服を着て出てきて、演奏して帰っていくだけでは、昔なら伝わっていたこともなかなか伝わりにくいのではないかと痛感しています。

でもそこで諦めてしまうのでなく、いろいろな工夫をして、元の芸術作品の形を崩さずにアプローチを変えることによって、音楽の魅力が多くの方に届けばいいなというのが私のデビュー当初からのポリシーなんです。それが、こういう豊かな芸術作品に触れるきっかけになればうれしいですね」

曲目にはチャイコフスキーの《花のワルツ》(くるみ割り人形)

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