2021年5月14日 21:00
Tempalay、生命力を感じさせた「ゴーストツアー」ファイナル公演レポート到着 「ぜひ生きていてください。幸せに、適当に」
“忍者ハッタリくん”のイントロではエアロスミスの“Walk This Way”のリフを弾き、あの曲が体現していたハードロックとヒップホップの融合は確かに現在のTempalayとも通じる部分があって、ニヤリとさせられる。一転、「コロナ渦で会いたい人に会えなくなって、ばあちゃんの気持ちになって作った曲」だという“春山淡冶にして笑うが如く”は〈体に気を付けて無理はしないでお元気で〉という歌詞で、ハートウォーミングな雰囲気に。
アルバムの曲順通り、アンビエント感のある“Odyssey”、“何億年たっても”が続き、AAAMYYYとNatsukiの共作による“フクロネズミも考えていた”は、シューゲイズな轟音パートが圧巻。さらには、複雑な拍子の“へどりゅーむ”を畳み掛け、音源同様に子供の声の「頑張って練習しました」というサンプリングで終わるユーモアは実に彼ららしい。新作からの曲が続けて演奏されることで、表現の広がりがはっきりと伝わってくる。
高木がBREIMENの新曲“赤裸々”を一節歌い、そこにAAAMYYYがコーラスを加えるシーンから、改めて現在のバンドのいい雰囲気が感じられつつ、小原は今回のツアーを振り返り、「『ゴーストアルバム』とはこれでおさらば。