くらし情報『華やかかつ厳かな染織品の数々を公開『繡と織-華麗なる日本染織の世界-』12月16日より開催』

2023年12月15日 11:30

華やかかつ厳かな染織品の数々を公開『繡と織-華麗なる日本染織の世界-』12月16日より開催

《唐織金地枝垂桜花車模様》日本・江戸時代19世紀根津美術館蔵


東京・南青山の根津美術館で、12月16日(土)〜2024年1月28日(日)『繍と織華麗なる日本染織の世界』が開催される。
織と繍(刺繍)は、日本では古くから染織品の加飾技術のなかでも格式の高いものとされてきた。時代が下るにつれ、刺繍は染と組み合わされて小袖を彩り、重厚な織は能装束に用いられるようになる。根津美術館のコレクションの礎を築いた初代根津嘉一郎(1860〜1940)もそうした染織品を集めていた。この展覧会では、嘉一郎の蒐集品をはじめ、法隆寺や正倉院伝来の上代裂、袈裟や打敷などの仏教染織、唐織や縫箔といった能装束、江戸時代の小袖などを紹介する。
《上代裂 緑地草花文刺繍》は、奈良時代、仏殿の内外を荘厳するための幡の最上部を飾った幡頭と考えられる貴重な作品だ。また、桃山時代から江戸時代の小袖の特徴である渡し繍の技法や袖幅が身ごろより狭い形態が見られる《着付 紅地鱗向い烏丸模様》が初公開。大胆な色づかいで鱗文と向い烏丸文を組み合わせた、表着の下に隠れる着付でありながら全面に凝った刺繍が施されている。
また、八重の枝垂桜に花車を組み合わせた模様を段ごとに向きを変えた《唐織 金地枝垂桜花模様》も桃山〜江戸時代の作品。

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