ORCALANDが下北沢のヒーローになった日 主催イベント『ナワバリロックフェスティバル 2024』【オフィシャルレポート】
』、村田京哉(g)が招いた『KASSU CURRY』の出店、おとやん(b)による『おとやんのボロリメイクオルカTシャツ』の販売など、メンバーの個性が発揮された催しが盛りだくさん。バンドが放つピースフルなバイブスを、五感でたっぷり味わえる一日となった。
ORCALAND Photo:橋本若奈
イベントの幕開けとなったのは、この日の主役であるORCALANDによる初のアコースティック形態でのライブだ。あいにくの小雨が芝生を濡らす鯱町STAGEに登場した大塚は、「雲ひとつない青空ですね。天気にも恵まれて、うれしい限りです!」とうそぶき笑いを誘う。しかし、一曲目「ラブソングになんかしてやんないわ」を歌い出すや否や実際に雨足が弱まってしまうのだから、大塚は"持っている"バンドマンなのかもしれない。「『アコースティックだからこんな曲をやるだろう』っていうのを裏切りたくて」と届けられた「ダンシングゾンビの決意」ではハンドクラップが起こり、特別な今日という日がとうとう始まったという実感が胸に広がっていく。大塚のソフトな歌声はもちろん、こーてぃんによるコーラスが心地良く滑らかに響くのも、この編成ならではだ。