2019年10月20日 00:00
注目仏アーティスト、カミーユ・アンロの日本初となる大規模個展が開催中
日本ではこれまで映像を中心に紹介されてきたアンロだが、本展では大型のインスタレーション作品を含め、作家のこれまでと現在を初めて総合的に展示する機会となる。
会場には、『チャタレー夫人の恋人』『源氏物語』といった著名文学をもとに制作された前衛的ないけばな作品をはじめ、活動初期から描き続けているドローイング、国立スミソニアン博物館で特別研究員として行った膨大なアーカイヴの調査にもとづいて制作された映像作品《偉大なる疲労》、アフリカ・ドゴン族の創世神話に関する著作とドイツの哲学者ライプニッツの原理を端緒に、宇宙の成り立ちや人間の生、世界の秩序と多義性を、空間全体を使って考察・構成した重層的なインスタレーション《青い狐》などが並ぶ。
アンロのあくなき知の冒険から生み出される自由で豊かな思考や感性、そしてその創造力を目の当たりにできる大規模個展。この機会にぜひ堪能してほしい。【開催情報】
『カミーユ・アンロ蛇を踏む』
12月15日(日)まで東京オペラシティ アートギャラリーにて開催
【関連リンク】 東京オペラシティ アートギャラリー( http://www.operacity.jp/ag/exh226/)