家入レオ『NOT ALONE』ツアー初日レポート「会いたいと思ったらツアー組んで。もっともっとみんなに届けたい」
今年2月に出したアルバム『Naked』のインタビューで、「何事もやってみてから結果について考える、そんな生き方にシフトにしたんです。それを恥ずかしがらずに音楽でむき出していきたい」と話していた家入レオ。自分の弱点や欠点を受け入れ、より素直に音楽を楽しむようになった彼女が歌う本編ラストの「サブリナ」は、これまで必死に歌い手としての使命を守ろうとしていた自分自身に決着をつけるように熱く、それでいて爽快だった。
止まらない歓声に応えたアンコールでは、「私も自分のことを抱きしめるのが下手で、なんでもっと上手にできなかったかなと悩みます、でも、それも自分なんよ。それでよくて。もっと自分を抱きしめて、褒めてあげることを忘れずにお互いまた明日から生きていけたらいいなと想います」と語り、しっとりしたナンバーを披露。双方から交わされる歌声と手拍子は、これまで感じたことのない優しさに満ちていた。
家入レオのアコースティックという新たな試みのツアーはまだまだ続く。その初日を見て、これまでの『家入レオ』を作ってきた曲たちの素晴らしさを、ファンと一緒に吟味しなおすようなツアーになるだろうと強く思った。