家入レオ『NOT ALONE』ツアー初日レポート「会いたいと思ったらツアー組んで。もっともっとみんなに届けたい」
「みんな、げんきー?」と叫んだあとは徐々にテンポアップしていく。ときにはハンドマイクに持ち替えて手拍子を誘い、緩やかに場内の空気を温めていった。
「本当にさ、わざわざ雨の中来てくれて。めっちゃ降っとったやろうに!」
そんなわけでMCも、博多弁もそのままに、心に浮かんだ言葉を躊躇なく発していく。
「今までバンド編成でライブをすることが多かったんですけど、ここからもっと自由に、形式にとらわれずに、会いたいと思ったらツアー組んで。新曲も今までリリースしてきた曲ももっともっとみんなに届けたいと思ってます」
そんな決意があっての今ツアーであり、その初日は自由度高く音楽人生を歩んでいくためのスタートでもある。そして『NOT ALONE』というタイトルからもわかる通り、これからは少しでも聴き手に近寄っていきたいという想いがあるのだろう。10代の頃につくった曲や、大人になっても未熟である自分を直視した曲など、メロウな曲はとことん悲哀感たっぷりに歌い上げていく。
選曲は、むしろフルオケのイメージが強い代表曲や、これまでの成長過程でキーとなってきた曲など、ファンとしては弾き語り仕様が想像つかない曲が多かったかもしれない。