『民藝 MINGEI―美は暮らしのなかにある』世田谷美術館で開幕 約150件でたどる民藝の今とこれから
第3章「ひろがる民藝」展示風景「民藝の産地」の丹波布(兵庫)の展示風景
展示風景より、八尾和紙を用いた作品芹沢銈介《型染カレンダー 1958年海外版》東京1957年静岡市立芹沢銈介美術館
展示の最後は、現在の民藝ブームの先駆者ともいわれるテリー・エリスと北村恵子によるインスタレーションだ。世界各地のフォークアートや日本の民藝、あるいは気に入った民藝の品をイメージして現代作家につくってもらった作品など、民藝を「いま」の暮らしに融合した色彩も豊かな展示は、「これからの民藝スタイル」を提示するものだという。
第3章「Mixed MINGEI Style by MOGI」展示風景テリー・エリス/北村恵子(MOGI Folk Art ディレクター)による「これからの民藝スタイル」のインスタレーション
今回の展覧会は、「民藝とは何だろう?」という初心者にも親しみやすい展示が心がけられたというが、インスタレーションも含めた美しい展示とわかりやすい解説が、民藝の美を堪能させてくれると同時に、そのコンセプトをヴィヴィッドに伝えてくれたように思う。そして会場出口に待っているのは、国内外の職人による民藝の多彩な品々や、染色家でアーティストの宮入圭太が同展のためにデザインしたグッズを取り揃えた特設ショップ。