2024年2月5日 12:00
世界中から注目! 京都市京セラ美術館で開幕した 『村上隆 もののけ 京都』内覧会レポート
でも紹介した、京都南座の「祝幕」の原画や、送り火で知られる京都五山をモチーフにした作品などが、本展最後の空間を彩る。2024年9月1日(日)まで開かれている 『村上隆 もののけ 京都』は、村上隆というアーティストが持つ多様性や幅の広さに気付かされる展覧会だ。いま京都で生活する村上ならではの「京都愛」も感じながら、NFTやトレーディングカード、ふるさと納税を取り入れるような「時代の最先端」、そして(以下の作品にあるような)キャプションは日本語と英語のバイリンガルという「グローバル目線」を見て取れる。
村上隆《「村上隆 もののけ 京都」展をみるにあたっての注意書きです。》2023-2024年 Ⓒ2024 Takashi Murakami/Kaikai Kiki Co., Ltd. All Rights Reserved.
おそらくこれは村上隆の回顧展ではない、と私は信じたいが、2000年以降の日本を代表するアーティスト村上隆が、この20~30年間発表してきた主な作品を日本で一通り見ることができる、超貴重な展覧会であることは間違いない。同時代に生きる者として、ぜひ見ておきたい。
取材・文:藤田千彩
<開催概要>
京都市美術館開館90周年記念展 『村上隆 もののけ 京都』
会期:2024年9月1日(日)