くらし情報『【レポート】花總まり、愛希れいか、山崎育三郎、古川雄大ら再集結のミュージカル『エリザベート』待望の開幕』

2022年10月12日 16:00

【レポート】花總まり、愛希れいか、山崎育三郎、古川雄大ら再集結のミュージカル『エリザベート』待望の開幕

不吉でありながらもどこか甘美な匂いで物語を染め上げるトートだった。

【レポート】花總まり、愛希れいか、山崎育三郎、古川雄大ら再集結のミュージカル『エリザベート』待望の開幕

古川雄大
2019年に続き二度目のトートとなる古川もまた、前回とは異なる印象のトート像を造形して挑んでいる。前回は“俺様”感のあるクールな作りだったと記憶しているが、今期の古川トートは鋭さのある肉食系。エリザベートに狙いを定め、力で押すようなパッションが感じられて面白い。一方で幕切れのむなしさの伝わるなんとも言えない表情も心に残り、物語に余韻をもたせた。

フランツ役は、日本ミュージカル界が誇る美声の持ち主、田代万里生と佐藤隆紀。ふたりは共に歌唱の面で作品に重厚感を与えながらも、“皇帝”フランツ、“人間”フランツとでも呼べるような好対照の役作りだ。


【レポート】花總まり、愛希れいか、山崎育三郎、古川雄大ら再集結のミュージカル『エリザベート』待望の開幕

田代万里生(左)、剣幸(右)
田代はどこまでも“皇帝”であり、気高さと、すべてにおいて自分を律している理性が勝っているフランツ。一個人の幸せを求めるエリザベートとは最初からすれ違うことが予見されてしまう悲しみがある。これは花總のエリザベートにも感じたことだが、これだけ上演を重ねている作品だと、どうしても俳優としては「自分なりの解釈」を役に持ち込みたくなるもの。だが田代のフランツ(あるいは花總のエリザベート)

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