2023年10月5日 12:00
中山優馬が『ギフテッドSeason2』で悪役に挑戦! 印象的な“眼”を「ついに使うときが来た」
そこに向かうまでの準備が、昔より多くできている気はしています。
──となると、カメラの前ではどのような試みを?
中山言い方が難しいんですが、“捨てていきます”。余分なものをなるべく捨てていく。表現したいことや自分の思いを全て出したら、それはもう失敗なんです。役の立ち位置もあるし、作品の中で求められていることを僕は全うすべきであって。そのためには、持っていてもいいけど使う必要はない考えを見極め、省いていかなきゃいけない。──でも、“捨てる”には相当な思い切りが必要ですよね。
中山そうですね。
例えば、監督に「もう少し笑ってほしい」と言われたら、次の本番までに“なぜ、もう少し口角が上がるのか?”のロジックを組み立て直します。さっきのテイクで笑っていたのが誰かの顔を思い出したからだとしたら、“その顔をより明確に思い出して脳内のパワーバランスを大きくしてみよう。そうすれば口角もより上がるだろう”というように。その組み立ての中で広がったものを、(カメラの前では)思い切って捨てます。
──そうすることで、リアリティも生まれるわけですね。
中山僕自身、このドラマの魅力のひとつはリアリティだと思っていて。