くらし情報『「死」を思うことで「生」を捉え直す契機に 『メメント・モリと写真』東京都写真美術館にて開催中』

2022年6月27日 18:00

「死」を思うことで「生」を捉え直す契機に 『メメント・モリと写真』東京都写真美術館にて開催中

第3章展示風景藤原新也〈メメント・モリ〉より東京都写真美術館蔵


東京都写真美術館で『TOPコレクション メメント・モリと写真死は何を照らし出すのか』が6月17日(金)より開催されている。「メメント・モリ」をテーマに、死や生について考える収蔵品展だ。9月25日(日)まで。

「TOPコレクション」は、東京都写真美術館の収蔵品から珠玉の名品を紹介する展覧会シリーズ。これまでにもさまざまなテーマで展覧会を開催している。同展は、ラテン語で「死を想え」という意味の「メメント・モリ」をテーマに、人々が死とどのように対峙し、生きてきたかを写真作品を通して探っていくものだ。

「メメント・モリ」という言葉は、戦争や病気など、現在よりも死が身近にあった時代に、人々の日常がいつも死と隣りあわせであることを示す警句として生まれたもの。

ペストの数回に及ぶ大流行により、人口が激減した14~17世紀の中世キリスト教世界で「メメント・モリ」という言葉は、骸骨と人間が踊る「死の舞踏」のイメージと結びつき、さまざまな芸術作品のモチーフとなっていく。
そして、近代になり生まれた写真芸術にもその影響を強く与えているのだ。

同展では、3章構成でこの「メメント・モリ」と写真との関係性を見つめ直していく。

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