くらし情報『「死」を思うことで「生」を捉え直す契機に 『メメント・モリと写真』東京都写真美術館にて開催中』

2022年6月27日 18:00

「死」を思うことで「生」を捉え直す契機に 『メメント・モリと写真』東京都写真美術館にて開催中

序章は、ハンス・ホルバイン(子)による『死の像』から、死のイメージや表現について考えていく。

「死」を思うことで「生」を捉え直す契機に 『メメント・モリと写真』東京都写真美術館にて開催中

ハンス・ホルバイン(子)『死の像』より、左から《教皇》(試し刷り)、《国王》(試し刷り)、《枢機卿》(試し刷り)1523〜26年頃国立西洋美術館蔵
第1章「メメント・モリと写真」では、死を連想させる写真と無常との結びつきを考える作品を展示する。ロバート・キャパやW.ユージン・スミス、澤田教一による戦場の写真や、セバスチャン・サルガドによる過酷な環境で生きる人々、マリオ・ジャコメッリによるホスピスで過ごす人々の写真からは、生物が決して逃れることができない死の存在が突きつけられている。


「死」を思うことで「生」を捉え直す契機に 『メメント・モリと写真』東京都写真美術館にて開催中

右:W.ユージン・スミス 〈第二次世界大戦〉より1944年 東京都写真美術館蔵
「死」を思うことで「生」を捉え直す契機に 『メメント・モリと写真』東京都写真美術館にて開催中

左:澤田教一《泥まみれの死》1966年右:澤田教一《安全への逃避》1965年ともに東京都写真美術館蔵
第2章「メメント・モリと孤独、そしてユーモア」は、人々の心のなかに潜んでいる隣り合わせの感情、孤独とユーモアについて取り上げる。人々は孤独を抱えながらも、決してユーモアを絶やすことなく、生や死について絶えず問いかけ続けている。ロバート・フランクや荒木経惟の作品からは、深刻さとおかしみが複雑に入り組んだ状況や感情をつぶさに感じ取る事ができる。

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