上野水香、ベジャール作品『ルナ』への挑戦も 休館を控えた神奈川県民ホールでバレエ・ガラ『Jewels from MIZUKA 2025』開催
でも成功をおさめられていらっしゃいます」と、神奈川県民ホールでの彼女の活躍を紹介した。
黒岩祐治神奈川県知事(c)平舘平
これを受けて上野は、公演実現への感謝の思いを述べるとともに、「神奈川県民ホールは、家から一番近い大劇場。子供の頃から、海外カンパニーの来日公演や日本を代表するバレエ団の公演を観に来るのはいつもここでした。プロになってからも大切に踊らせていただいてきました。〈ファンタスティック・ガラコンサート〉は、これがないと年が越せないくらいで、本当に大切にしてきた舞台です」と振り返る。
〈Jewels from MIZUKA〉は今回が3度目の開催。東京バレエ団での活動とはまた違った“ものづくり”の場として、上野が大切に取り組んできた公演だ。
左から)黒岩祐治神奈川県知事、上野水香(c)平舘平
「ずっとやってみたかったプロデュース公演。夢が叶い、本当に嬉しく思いました。東京バレエ団の仲間たちの、皆の素に近い、普段の舞台とは違った一面を見せてもらいたいと思ってつくりました。私がダンサーたちにアドバイスやコーチングする初めての機会で緊張もありましたが、こうしたらどうかな、と提示することで何かが引き出されていくことはとても嬉しく、違う世界が見えたような気がしています。