初めてのワイン&社長役に挑戦! 劇団EXILE・小野塚勇人が“10年”を前に思うこと
に対しても、馬鹿にしたり、偉そうに振舞うのではなく、一緒に楽しみを共有しようとするタイプ。HIROさんの、全く上から目線のところがなく、どんな人間に対しても腰を低く接し、貪欲に何にでも興味を持って話を聞こうとするところは共通するところだなと思って、HIROさんをイメージしながら演じている部分はありましたね」
映画では、ワインを通じて“本物”とは何か?を問いかけるような描写がいくつも登場する。俳優の世界に身を置いて多くの人々と接してきた中で、小野塚が考える“本物”、“一流”の俳優とは?
「この仕事は個性をどう出すか?という仕事でもあり、どういう生き方をしたら“正解”というものでもないし、見た目がカッコいいから売れるものでもないんですよね。でもやはり人間力のある人に周りはついていくのかな? 演技がうまかったり、器用であることはすごいことだけど、それだけじゃ見ている人は魅了されないし、不器用な人間が不器用なりに頑張っている姿が心に刺さったりする。僕自身がこれまでやってきて、ひとつ言えるのは“貪欲にやり続けること”の大切さ。細かいところまで手を抜かず、どんなに上に行っても、初心の貪欲さを忘れずに続けていける人が、ずっと残っていける人なんだなと思います。