くらし情報『国立西洋美術館初の現代美術展『ここは未来のアーティストたちが眠る部屋となりえてきたか?』展示の模様をレポート』

2024年3月28日 17:00

国立西洋美術館初の現代美術展『ここは未来のアーティストたちが眠る部屋となりえてきたか?』展示の模様をレポート

という自問を込めてこの展覧会はつくられた。3月11日に開かれた記者内覧会で、同展を企画した国立西洋美術館主任研究員の新藤 淳は「作家の皆さんの熱量を持った反応によってこの展覧会は成り立っています」と感謝を述べた。

国立西洋美術館初の現代美術展『ここは未来のアーティストたちが眠る部屋となりえてきたか?』展示の模様をレポート

記者内覧会。国立西洋美術館主任研究員の新藤 淳(中央)と出展作家たち
展覧会は0章〜7章と「反-幕間劇」で構成。同館設立の資料を展示した0章をはじめ、多大な文脈から編まれている。印象に残る作品をいくつか紹介したい。第1章「ここはいかなる記憶の磁場となってきたか?」は、所蔵作品と現代作家の対話のような展示だ。同館が所蔵するポール・セザンヌの油彩画と、その作品を見た内藤礼の新作絵画。
一見、白い色面のような内藤作品はじっと見ていると色彩が浮かんでくる。また、同館で開催された1974年の「セザンヌ展」や1981年の「モーリス・ドニ展」に触発されたという批評家で画家の松浦寿夫も独自の絵画で応答している。

国立西洋美術館初の現代美術展『ここは未来のアーティストたちが眠る部屋となりえてきたか?』展示の模様をレポート

左から、ポール・セザンヌ《葉を落としたジャ・ド・ブッファンの木々》1885-86年、内藤礼《color beginning》2022-23年
国立西洋美術館初の現代美術展『ここは未来のアーティストたちが眠る部屋となりえてきたか?』展示の模様をレポート

左から、ポール・セザンヌ《ポントワーズの橋と堰》1881年、松浦寿夫《キプロス》2022年
続く第2章「日本に『西洋美術館』があることをどう考えるか?」

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