くらし情報『【おとなの映画ガイド】関西弁ノワールの傑作──安藤サクラ主演、山田涼介共演の『BAD LANDS バッド・ランズ』』

2023年9月18日 12:00

【おとなの映画ガイド】関西弁ノワールの傑作──安藤サクラ主演、山田涼介共演の『BAD LANDS バッド・ランズ』

この姉弟が、偶発的なできごとから、ある事件に関わって億単位の金を手にすることになり、警察だけでなく、巨悪から追われるというストーリーだ。

さまざまな人間たちが複雑に絡み合うドラマは『日本のいちばん長い日』を始め、原田眞人監督が得意とするところ。今回も、ネリの属する犯行グループ、警察、そして、ネリを追う別のグループと、幾筋もの人間関係が交錯する。その要所要所に、絶妙にキャスティングされた役者の個性がにじみ出る。

【おとなの映画ガイド】関西弁ノワールの傑作──安藤サクラ主演、山田涼介共演の『BAD LANDS バッド・ランズ』


弟ジョー役の山田涼介は、原田監督の『燃えよ剣』で沖田総司役を演じて以来の起用。ナイーブで、血のつながらない姉・ネリを慕う可愛い一面もあるが、冷血でややあぶないサイコパス。まさに現代に蘇った沖田総司というか、彼がまた、いい雰囲気をだしている。

犯行グループのボス格「名簿屋」は、こういうウサンくさい役どころがビシバシ似合う生瀬勝久。
ネリを幼いころから知る元ヤクザに宇崎竜童、自分のことをボクと言っちゃうTatooありの、通称“曼荼羅”だ。「道具屋」にはなんと天童よしみ、このセリフを天童さんにふるかあ、と見ていて思わず吹いてしまった。

【おとなの映画ガイド】関西弁ノワールの傑作──安藤サクラ主演、山田涼介共演の『BAD LANDS バッド・ランズ』


捜査陣も、刑事役に『どうする家康』の柴田勝家役だった吉原光夫、捜査班の班長に江口のりこ(やけにめがねに凝っている)

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