Jリーグ観戦は安心? 安全? 埼スタへ潜入した那須大亮を直撃
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この日の入場者数は1万2863人。超満員の埼スタに慣れた那須にとって、ショッキングな光景かと思われたが、本人は否定した。
「コロナ前の活気・熱気に満ちたスタジアム、人であふれた広場に比べれば寂しさを感じますけど、それは仕方ないこと。コロナによって悪い部分や失われた部分を嘆くよりも、僕はいい部分、新しい部分を見ていきたい。例えば、声を出さない拍手だけの観戦スタイルがあるじゃないですか。今まで細かいプレーに対する拍手はありませんでしたし、あったとしても選手に聞こえなかった。でもこの日はDFが体を張るプレーやスライディングなどにサポーターは拍手していました。あの拍手って、選手としてうれしいものなんです。
これからサポーターの見る目が変わったり、応援する質が変わったり、Jリーグや各チームが発展する意味で新しい観戦スタイルは重要なのではないかと思っています」
キックの際の音やコーチングの声など、これまで聞こえなかった音や声が聞こえるようになったのも新しい観戦スタイルの副産物である。「選手やベンチのコーチングの声や体のぶつかり合いの音とか、普段聞けないところを聞ける。チームは本当に生き物だと思います。