2021年10月16日 12:00
ナイロン100℃『イモンドの勝負』ケラリーノ・サンドロヴィッチ×大倉孝二インタビュー
大倉最初は活動のほとんどが劇団公演でしたし、自分の活動そのもの。今は演劇だけでなくテレビや映画に出させてもらっているので、改めて自分の血筋を確かめる場、里帰りのようなものになっていますね。
KERA最近は、劇団公演も数年に1回になりましたからね。当たり前ですけど、自分が集めた人たちなので、前提として自分の作劇にとって戦力になってくれる役者ばかりが集まってます。外部での1か月の稽古ではできないことをできる集団であることが、大きな違い。それに何十年も苦楽を共にしてきたので、同志意識みたいなものもありますね。
――その長いおつき合いの中で、印象的なエピソードを教えていただけますか。
KERA大倉と出会った頃の印象は「でっかいヤツだ」。
オーディションでドアに頭をぶつけて帰って行ったっていうのが、彼との原風景です。大倉(劇団は)仲が良くてずっと一緒にやっている、というものでもないですからね。僕はどちらかというと、KERAさんだけじゃなく先輩たちに怒られた思い出が多いですよ。
KERAみんな上履きを用意しているのに、裸足で歩いて怒られたりしてた。
大倉素足でトイレに入って、KERAさんに怒られましたもんね。