2021年10月16日 12:00
ナイロン100℃『イモンドの勝負』ケラリーノ・サンドロヴィッチ×大倉孝二インタビュー
今思えば、僕もそんなヤツ嫌だわ(笑)。
――客演で赤堀雅秋さん、山内圭哉さん、池谷のぶえさんも出演されますね。
KERA赤堀くんは一番未知数です。役者としての引き出しはわかっているつもりだけど、ナンセンスをやっている姿は観たことがない。楽しみですね。圭哉と池谷はナンセンス的なスキルもあるし、何でもできる。充分な戦力になってくれる客演陣ですし、劇団員も触発されるでしょうね。
――今回はナンセンスコメディということですが。
KERA僕はもともと、ナンセンスな笑いをやりたくて芝居を始めた人間。近年は古田新太くん、大倉、犬山(イヌコ)たちとそういう芝居をやりましたが、劇団では久しくやっていなかった。今回、自分を突き動かすものがあった訳でもないし、原点に返るとか強い意志があった訳でもないけど、定期的にトレーニングしないとナンセンスって書けなくなるんです。だから久し振りにね、やってみようかと。
――ナンセンスコメディを創るというのは、すごく難しい作業ではないかと思います。どのように進めていらっしゃるのでしょう。また大倉さんはそれを体現するために、どのように挑んでいらっしゃるのでしょうか。
KERAナンセンスって、常識的な世界の中におかしな人がいるのではなく、世界観自体が狂っている。