2022年8月2日 17:00
名塚佳織が体感した『ONE PIECE』の揺るがない世界観【『ONE PIECE FILM RED』インタビュー】
それを谷口監督と一緒に確認していきながら「こういうことがきっかけで、今ウタはこういう気持ちになっている」とか「今の彼女にとって、一番の壁ってなんだと思う?」といったことを一緒に整理していきました。
それに、「セリフから歌、歌からセリフという流れをスムーズにしたいね」という話も監督とずっとしていたので、そこが上手くつながるように監督と何度もお話しして調整しながら録っていきました。
“もうルフィの中にはウタがいた”田中真弓のエピソードに鳥肌
──田中真弓さんが演じるルフィとの掛け合いも多かったと思いますが、印象に残ったことなどはありますか?
名塚ルフィとウタは幼い頃に共有した時間があって、今作で再会したという設定ですが、実際には真弓さんにとってのウタって、今作で初めて知る存在であって。だから、真弓さんご自身が「え、どういうこと?」って一番混乱していたとインタビューでもおっしゃっていたんです。
たしかに、何年も演じられてきたルフィの中にはウタという存在がいなかったはずなのに、突然出てきたら混乱しますよね。でも、ウタを見つけたルフィが「お前、ウタだろ?」と声をかける、その第一声をセリフとして発した瞬間に、もうルフィの中にはウタがいたんだと感じたとおっしゃっていて……そのお話を聞いて、鳥肌が立つくらい感動したんです。