くらし情報『【レポート】w.o.d.がオルタナ/グランジロックの系譜と進化を見せつけた“画期的“配信ライブ』

【レポート】w.o.d.がオルタナ/グランジロックの系譜と進化を見せつけた“画期的“配信ライブ

ライヴとか音楽とかって、俺らにとっては楽園やったかもなって、そういう気持ちを込めて1曲書きました。この配信を観ているあなたの楽園になればいいと思います」とサイトウはこの日最初にして最後のMCを挟み、「楽園」をプレイ。「楽園なんて存在しないヤバい知らないまま大人になった」と冒頭の歌詞で行き場のない感情を吐露しつつ、じゃあ、俺たちで轟音という名の楽園を作ろうぜ!とポジティヴに変換したサウンドの出力は凄まじい限りだ。ピンクの照明も妖艶なロックの恍惚感を炙り出し、トロけるようなかっこ良さに漲っていた。

【レポート】w.o.d.がオルタナ/グランジロックの系譜と進化を見せつけた“画期的“配信ライブ


ライヴは早くも終盤を迎え、バンドのエンジンは回転数を上げていく。駆動力を発揮した「Wednesday」を経て、「Fullface」においてはベース〜ドラム〜ギターと徐々に楽器が折り重ねるボトムアップ方式で重厚なサウンドを脳天に叩きつけてくる。その情熱的なプレイは画面越しでも十二分に伝わってきた。「KELOID」に入ると、オルタナ経由の不穏なヘヴィネスを撒き散らし、観る者の胸ぐらを掴んで執拗に揺さぶりをかけてくる。
そして、ラストは「1994」でピリオドを打った。3人のアンサンブルは輪郭をさらに鮮やかにし、サイトウは自身が生まれた年(1994年)

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