近藤良平が19年ぶりにNoismに新作を振付け 金森穣、井関佐和子とともにNoism0 / Noism1『円環』記者発表に登場
私も今のメンバーも小さい頃から踊ってきて、自分がダンサーであると自覚しないままここまできて、人間の本質や、自分は何を感じているのかということに向き合う時間がなかった。良平さんだったら皆にその時間を与えてくれるのではないかと思いました」(井関)
またプロフェッショナル選抜メンバーのNoism0は、金森穣演出振付による新作『Suspended Garden-宙吊りの庭』を、Noism0+Noism1はレパートリー作品『過ぎゆく時の中で』を上演する。
「Noism0の作品では、ゲスト舞踊家として元メンバーの宮河愛一郎、中川賢を呼びます。戦友ですし、私も一緒に踊りたかったのですが、この国のバレエ、コンテンポラリーダンスでは、年齢が限られ、その先に何があるかということが見えないまま舞踊人生が終わる人たちも多いと感じます。皆40代に入り、『若手の育成』もとても大事ですが、それは、本人たちがそれまでの人生を舞台で見せるという本質的な時間があってこそできること。日本の舞踊界で、40代以上の人たちがますます活動的になっていければという気持ちも込めています。
『過ぎゆく時の中で』は2021年のサラダ音楽祭で初演した作品。