近藤良平が19年ぶりにNoismに新作を振付け 金森穣、井関佐和子とともにNoism0 / Noism1『円環』記者発表に登場
集団性が幻想であるということを理解した上でなお、集団で活動することの意義、互いを信じること、手を繋いで明日を見ることの尊さみたいなものを舞台芸術として表現したい。そういう思いからこの作品は生まれています。Noism1のメンバーと、これだけの近距離で、彼らの目を見て手を握って一緒に踊ることはこれまでになかったことで、私自身すごく楽しんでいますし、彼らに対して、この50歳を迎えた舞踊家だからこそ伝えられる非言語の何かがあるだろうと、期待しているところです」(金森)
新作の『Suspended Garden-宙吊りの庭』は、Noismとは5度目のコラボレーションとなるベトナム人作曲家、トン・タッ・アンの音楽で、井関、山田勇気、宮河、中川とともに踊る。「彼らとでなければ生まれない、生み出せないものを作りたい」と意気込む金森だが、作品は既に、ほんの8日間で出来上がったという。「外部に振付に行くと、私が信じる身体の使い方、芸術性みたいなものを教えたり、引き出したりに時間がかかる。旧知の舞踊家とでは、そうした前段階をすっ飛ばし、その瞬間に生まれるものに向き合える。残りの時間で、皆でその次のレベルにまで作品を持っていければと思います」。