近藤良平が19年ぶりにNoismに新作を振付け 金森穣、井関佐和子とともにNoism0 / Noism1『円環』記者発表に登場
私自身は出演せず、Noism1のメンバーと金森穣さんに踊っていただきます。皆と穣さんを見ていると、話は最終的に“円環”というところに戻りますが、時間が過ぎていくけれど戻ってくる、そのことの重要性をすごく感じます」(井関)
次にマイクを握った近藤良平は、「川の流れとともにまたここに戻ってきたなとつくづく感じております」。新作については、「『にんげんしかく』という不思議なタイトルにしました。今年、個人的に段ボールにはまっていて、いろんなものを入れてみたり運んでみたり、場合によっては避難するときの区画になったり──最近すごく親しみを感じていて、人間が、何か四角の中に入っているというか、フレームの中にいるような感覚もあり、見えていないとか見えているとか、シカク=視覚という言葉の遊びも。段ボールのある風景の、ちょっと珍しい作品になると思います」。
Noism1のメンバーについては、「困るくらい(笑)、やる気のある人たち。たくさん刺激をもらっています」と語った。
金森は、再演の『過ぎゆく時の中に』について、2021年の創作時、コロナ禍の中での“ある種のトラウマ”を明かす。
「コロナ禍が落ち着きを見せた頃、Noismに所属していた外国籍のメンバーが一斉に母国へ帰っていった。