2022年3月7日 18:00
舞台『怖い絵』尾上松也インタビュー「固定観念にとらわれないダークヒーロー像を」
撮影:源 賀津己
絵画の隠された意味を解説した美術書シリーズを手がけた中野京子が監修を務め、鈴木おさむの作・演出で舞台化する『怖い絵』。原作で紹介された作品がステージ上に登場し、劇中で描かれるドラマと連動する本作では、絵画に込められたメッセージを紐解きながら、とある事件の罪が暴かれていくという。その中心でミステリアスな存在感を発揮するのが、主演の尾上松也だ。投資家にして絵画コレクター、世の中の悪に罰を与える復讐執行人を演じる稽古前の想いに耳を傾けた。
「怖い絵」コレクションに向き合った時のオタクぶりに注目
──この作品に何を期待し、どんなモチベーションで出演を決められたのでしょうか?
鈴木おさむさんの手がける作品、という点に期待しました。ラジオでご一緒させていただきましてから、ずっと「何かご一緒にできたら」とお話していましたので叶って嬉しいです。
──松也さんから見た、鈴木おさむ作品の魅力って?
どんな作品にも、いい意味でオカルト感がありますよね。世界観が個性的だな、と。
この『怖い絵』もまだ途中段階の台本ではありますが、拝読した限りでは僕だったらまったく考えもつかないようなところにセリフやお芝居が飛んでいくようなところがいくつもありまして。