第21回東京フィルメックス、コンペ部門に『泣く子はいねぇが』他日本映画4作品で過去最多
しかも、私が審査員長を務めることにもなり、身の引き締まる思いです。2020年は、不幸にも新型コロナウィルス禍の年として記憶されることになりました。日常の風景も一変しました。おそらく、今後作られる映画に描かれる人間、社会、風景、物語、すべてが新型コロナの影響からは逃れられないのだと思います。しかし、映画はこれまでも世界規模の災禍の後に、新たなテーマ、視点、技法、描写力を手に入れ、進化してきました。今回の映画祭に集う映画たち、映画人たち、そして観客が、最初の「次なる映画」の証人になることを私たちは信じています。
取材・文:内田 涼
「第21回 東京フィルメックス / TOKYO FILMeX 2020」開催概要
会期:10月30日(金)~11月7日(土)
会場:TOHOシネマズ シャンテ/ヒューマントラストシネマ有楽町/有楽町朝日ホール他
上映プログラム:東京フィルメックス・コンペティション、特別招待作品
公式HP: https://filmex.jp/
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