2023年7月10日 18:00
【ライブレポート】戦慄かなのワンマンライブ「karma with you」
冒頭からエレクトロサウンドにダンスをフィーチャーして、見せるステージを繰り広げてきたが、ここでは戦慄の柔らかい生身の声が全面に。歌心があるというのだろうか。飾り気はない中で胸に響いて聴き入らせた。
二度目の衣装替えで、キャミソールに蝶をあしらったデニムパンツのいでたちになると、ラストスパートへ突入。クールなテクノチューン「moist」はひとりで踊る。ステージの左右いっぱいに広がる2枚の布がユラユラと上下する間に立ち、ターンを繰り返し、フロアダンスも織り交ぜて。しなやかに緩急を付けたムーブが美しい。
「撮影OKです」と告げると、ハンドマイクで「soda」を歌いながら、フロアへ降り立った。一斉にスマホカメラを向けられながら、もみくちゃの中で柵も越えて後方まで歩いていく。「動けないんだけど!」などと笑って叫んだり、戦慄も楽しそうだ。
ステージに戻ると間髪入れず、「unstable」を繰り出した。ハイテンポで言葉を乗せていきながらユルさが漂うのは、戦慄の歌声マジックか。ビッチーズと共に背中を向けて「ヘイ!ヘイ!」からの「distacne」では、トラップ風のサウンドにラップも織り交ぜ、流麗なダンスを見せていく。