2023年7月12日 18:00
『Grasshopper vol.14』イヌモアルケバ×つきみ×Paper moon Endroll×猫背のネイビーセゾン 楽しむ場所、そして明日を生きる気力を作り出す音楽に出会う【レポート】
そこに声を枯らしたおおたけ(Gt/Vo)の感情的な歌が乗った。
青の照明に包まれ、落ち着いた雰囲気の中奏でられたのは『妥協点』。頭上から降ってくるような不思議なギターの音を浴びた。続く『淡麗』はおおたけの最初の一声から高く拳が上がる。あいいちろう(Ba)は観客に応えるようにステージ前に乗り出して笑顔でかき鳴らした。最後は『8.32』を演奏し、ライブを駆け抜けた。彼らは静かな立ち振る舞いをするが、内に秘める熱量は大きい。それが音楽となり、ライブを通して観客の心を奮い立たせた。
つきみ
ヒップホップのSEをバックにつきみのメンバーが登場する。
一音目から大きな音を鳴らし、大きな声で叫ぶ。その破壊力に目が奪われた観客は高く拳を上げる。1曲目『ガールズバンド』はロック音楽の持つ強さを感じさせてくれた。続く『うそロック』は「ロックンロールと君しか興味ない」というフレーズが印象的だ。がなり声で感情的に歌うにに(Gt/Vo)の表現は、怒りのようにも、素直になれない告白のようにも聞こえた。
最新曲の『Stay with me』。ザーザーと歪むギターの音が心をざわめきと共鳴に感じた。にには髪を乱しながらも歌った。