くらし情報『シェイクスピアの魅力は生身の役者が発する“言葉”にあり 再びシェイクスピアに挑む岡本健一「舞台の上は一番自由な空間」』

2023年9月21日 17:00

シェイクスピアの魅力は生身の役者が発する“言葉”にあり 再びシェイクスピアに挑む岡本健一「舞台の上は一番自由な空間」

歴史劇だと特に王様や権力者といった国を動かす人が主体ですが、いかに彼らが人間臭いか? 『え? こんなことで戦争になるの?』『こんなことで全てを手放してしまうの?』ということがたくさんあって、言葉の持つ力を感じました」

シェイクスピアの魅力は生身の役者が発する“言葉”にあり 再びシェイクスピアに挑む岡本健一「舞台の上は一番自由な空間」


今回の2作は、歴史劇とはまた違った市井の人々の感情や男女の機微といった部分が描かれている。

「特にこの2作は、他のシェイクスピア作品と大きく異なる部分として、女性が軸を担い、主体となって物語が動いていくので、その部分の面白さを感じます。特に婚前交渉や処女性――つまり“純潔さ”みたいな部分がテーマとして描かれているんですよね。それこそ日本でもかつては、恋愛結婚なんてほとんどなくて、女性は家が決めた相手に嫁ぐものだという時代が長かったけど、そうした価値観をベースにした物語をいまの若い観客が見たら、どう感じるのか? 楽しみですね」。
シェイクスピアの魅力は生身の役者が発する“言葉”にあり 再びシェイクスピアに挑む岡本健一「舞台の上は一番自由な空間」


『尺には尺を』で演じるアンジェロは、外遊に出ることになった公爵より、謹厳実直な性格を買われて、彼の不在中の街の統治を任される男という役どころ。アンジェロは早速、婚姻前に恋人と関係を持ち、妊娠させたクローディオに対し、法に従い死刑を言い渡す。

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