2022年12月14日 12:00
浮世絵と中国文化の意外なつながりを読み解く『浮世絵と中国』1月5日より開催
たとえば鈴木春信は中国の画題を日本の情景に置き換え、葛飾北斎は中国由来のあらゆる画題を描き、歌川国芳は中国の豪傑を江戸っ子好みのヒーローとして描いている。
そのほか、中国との貿易が浮世絵にもたした技術的な影響や革新なども紹介。そもそもフルカラー印刷である「多色摺」は、中国版画の影響を受けている。日本が誇る「錦絵」の成立に中国の存在は欠かせなかったというのは、衝撃の事実である。
鈴木春信《林間煖酒焼紅葉》
月岡芳年《月百姿月明林下美人来》
歌川広重《枇杷に小禽》
月岡芳年《月百姿玉兎孫悟空》
<開催情報>
『浮世絵と中国』
会期:2023年1月5日(木)~1月29日(日)
会場:太田記念美術館
時間:10:30~17:30(入館は17:00まで)
休館日:1月10日(火)、16日(月)、23日(月)
料金:一般 800円、大高 600円
美術館公式サイト:
http://www.ukiyoe-ota-muse.jp/
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