2021年12月8日 16:15
GLIM SPANKY、思い出の地・STUDIO COASTで開催した全国ツアー追加公演『Extra Show』レポート
ということで、いつにも増して素晴らしいステージになるであろうと、期待に胸を膨らませながら会場に足を運んだ観客も多くいたことだろう。
結論から言えば、まさにスペシャルな夜。初期の曲から2020年10月にリリースされた最新アルバム『Walking On Fire』まで、ライブでの定番曲あり、痒いところに手が届くチョイスありの、アンコールも含めた全21曲の流れに痺れた。舞台のセットや照明も含め、持ち前の変わらぬ魅力や音楽的な進化をこの上ないレベルで味わうことができた、ここまでのキャリアの集大成と言っていい至極の時間。それと同時に、バンドの未来に指す光が見えるようなパフォーマンスだった。
『Walking On Fire』のオープニングを飾るダイナミックなインスト曲「Intro: Walking On Fire」が流れると、お馴染みのサポートメンバー、栗原大(Ba)、かどしゅんたろう(Ds)、中込陽大(Key)とともに松尾と亀本寛貴が登場する。1曲目はファーストアルバム『SUNRISE JOURNEY』から「サンライズジャーニー」。The Rolling Stonesの60年代後半から70年代初頭に架かる橋をさっそうと渡るような、小気味良いブルースロックサウンドとともにアンセミックなメロディを展開する、GLIM SPANKYのキャリアのなかでもオーセンティックなロック色の強い人気曲だ。