2021年12月8日 16:15
GLIM SPANKY、思い出の地・STUDIO COASTで開催した全国ツアー追加公演『Extra Show』レポート
しかし、意外と近年のライブでは演奏していなかったこともあり、声こそ出せないご時世だが場内の空気が大きく沸いた。
続いて「THE WALL」から「BIZARRE CARNIVAL」で、サードアルバム『BIZARRE CARNIVAL』の冒頭の流れを体現する。青と黄の照明と舞台に敷かれたレトロな赤のカーペットの色彩感や、音源よりもヘビーなサウンドの迫力に割れんばかりの手拍子が起こった「THE WALL」、浮遊感のあるサウンドと優しいメロディにフロアがほのぼのと揺れた「BIZARRE CARNIVAL」。そんなGLIM SPANKY流サイケデリアのコントラストが見事だった。
松尾レミ
そして土くさいギターリフと120BPM台の四つ打ちを掛け合わせたブルースディスコとでも言いたくなる「いざメキシコへ」から、映画『ONE PIECE FILM GOLD』の主題歌としてもお馴染みの「怒りをくれよ」へと、序盤は“GLIM”で“SPANKY”なバンドの持つ色を明快に示す名刺代わりのセットを披露した。
次のゾーンは亀本が「前半からやりすぎた(笑)」と冗談交じりで話していたほどに弾きまくる。インディーデビューのミニアルバム『MUSIC FREAK』から、ライブでは亀本の全力で気ままなギターソロから始まるパターンが定番になっている「ダミーロックとブルース」