日本の現代アートが映し出す、人・文化・自然のカラフルな交差『六本木クロッシング2022展:往来オーライ!』12月1日より開催
撮影:後藤秀二 画像提供:リボーンアート・フェスティバル2017(宮城)
森美術館では、2022年12月1日(木) より『六本木クロッシング2022展:往来オーライ!』を開催する。
2004年より共同キュレーション形式で3年に1回行われてきた「六本木クロッシング」は、日本の現代アートシーンを総覧する、同館の定点観測的な展覧会。第7回目となる今回は、4人のキュレーター――天野太郎(東京オペラシティアートギャラリー)、レーナ・フリッチュ(オックスフォード大学アシュモレアン美術博物館)、橋本梓(国立国際美術館)、近藤健一(森美術館)――が選んだ、1940年から1990年代に生まれた日本のアーティスト22組を紹介する。
同展を紐解く鍵となるのは、コロナ禍を経て浮かび上がった3つの社会像だ。
まず1つ目は、「新たな視点で身近な事象や生活環境を考える」というもの。コロナ禍での生活環境の変化を起点に奇想天外な未来を志向する市原えつこや、自然現象に想を得た青木野枝の大型立体作品などを展示する。2つ目の「さまざまな隣人と共に生きる」ではトランスジェンダーを主題としたキュンチョメの影像作品や、失踪していた伯母と再会し、その後の姿を撮影し続けた金川晋吾によるポートレート写真などを紹介。