Reol「逃げ場だった音楽が居場所となった」10年の軌跡を凝縮「Reol Oneman Live “No title”in BUDOKAN」
(Photo:上溝恭香)
Text:吉羽さおりPhoto:森好弘、上溝恭香
Reol(れをる)が初めてのアルバム『No title』をリリースしてちょうど10年を迎えた2024年8月17日に、初の日本武道館でのワンマンライブ「Reol Oneman Live “No title” in BUDOKAN」を開催した。活動10周年記念のライブであると同時に、『No title』のときはまだライブ活動をしていなかったこともあり、今回が10年越しのリリースパーティにもなった。ニコニコ動画やYouTube等の動画投稿サイトで活動をしていた当初から、現在に至るまで色々な場面でReolに出逢った観客が集った会場は満員御礼。「逃げ場だった音楽が居場所となった」という10年の軌跡を凝縮した、祝祭的で特別な一夜となった。
毎回趣向を凝らした演出で、楽曲の世界を色鮮やかに拡張し、初めてライブを観る人も、何度もライブに足を運んでいる人にも鮮度の高いエンターテインメントなステージで魅せるReol。初の武道館はまさにその集大成。会場へ入ると、メインステージからアリーナ中央の八角形ステージへと花道が伸びており、その八角形ステージは天井から幕で覆われている。