くらし情報『ウィリアム・フォーサイス『THREE QUIET DUETS』×ピナ・バウシュ『春の祭典』 2022年来日公演決定』

2021年11月2日 12:00

ウィリアム・フォーサイス『THREE QUIET DUETS』×ピナ・バウシュ『春の祭典』 2022年来日公演決定

【以下、作家・ヤサぐれ舞踊評論家 乗越たかおによる本公演に向けての特別寄稿】

ピナ・バウシュ & ウィリアム・フォーサイス

数あるコンテンポラリー・ダンスの振付家の中でも、巨人と呼ぶにふさわしい二人、ピナ・バウシュとウィリアム・フォーサイスの作品が上演される。

この二人は、いったい何がスゴイのだろうか?

ピナ・バウシュはタンツテアター(演劇的ダンス)という手法で、演劇とダンスの垣根を超えた振付家だ。舞台上で踊る人々の感情の機微が、観客の胸にスッと入って突き刺さる。しかもダンスなので、どのシーンも美しい。ダンスには、こんなことまでできるのか……と世界中のダンス関係者を驚愕させたのである。とくに今回の『春の祭典』は初期の傑作で、約2トンの本物の土を舞台に敷き詰めて踊る。元はロシアの大地の神へ生け贄を捧げる作品だが、ピナは「生け贄を集団が選び出す」という現代的なテーマとして描いた。さらに今回は生前のピナが率いたヴッパタール舞踊団の指導のもと35名のアフリカ人ダンサーが踊る。
画期的な挑戦で、ネットの有料配信は世界中で話題になった。

一方のフォーサイスは「バレエを脱構築させた」と言われる振付家である。

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