2021年11月19日 12:00
大貫勇輔インタビュー ミュージカル版『北斗の拳』は「絶対に何かを感じてもらえる、人の心を動かすパワーを持っている作品」
と言われて(笑)、まさにそこがこの役の難しいところだなと。感情を出さないとお客さんに伝わらないけれど、感情表現が豊かだとケンシロウじゃなくなっちゃう、そのちょうどいいバランスを探しているところです。
『メリー・ポピンズ』のオーディションで歌のスイッチが入りました
――先日の製作発表では歌唱披露もありました。初挑戦となるワイルドホーンさんの楽曲については今、どんな印象をお持ちですか?
最初に聴いた時は、耳心地が良くてかっこよくて、歌いやすそうだなあと思ったんです。でもいざ役として歌ってみると、音楽の持つパワーに負けないように、お芝居をしながら歌うのはすごく難しい。“良い曲”って、メロディーが先に耳に来ちゃって、伝えたい歌詞が届きづらくなるような気がするんですよね。でもだからこそ、音楽のパワーとお芝居がうまくフィットした時には、より大きな感動をお客さんに届けられるんじゃないかと思っています。
――単純に疑問なのですが、ダンサーの大貫さんが、難しいと評判のワイルドホーンさんの楽曲を歌えるほどに歌がお上手な理由とは?
歌が上手!?嬉しいです(照)。ミュージカルを始めて10年、レッスンはずっとしてるんですが、最初のうちは、「自分はダンサーだから」