緊迫感あふれる映画の“唯一の癒し”に。女優・南沙良、18歳の今
と南は語る。
『太陽は動かない』(c)吉田修一/幻冬舎 (c)2020「太陽は動かない」製作委員会
詩織はある事情で東京から島に越してきた少女で、鷹野(日向 亘)、鷹野の親友で同じくエージェントの訓練を受けている柳(加藤清史郎)と少しずつ距離を縮めていく。監督を務めるのは『海猿』や『MOZU』シリーズなど、日本映画の従来のスケールを超える迫力あるアクションを描いてきた羽住英一郎。本作でも藤原竜也らが出演している“大人”パートでは緊迫感あふれるシーンを描いているが、この“青春”パートは一転、穏やかで静謐な空気の中で展開する。撮影は三重県の答志島で1週間にわたって行われた。
「現場もすごく穏やかでした。監督はずっと“この島のシーンは唯一の癒しだから”とおっしゃっていて。演出に関しても“そのままでいいよ”と言われて本当に何もなかったんですよ、こっちが大丈夫かな?と思うくらい(笑)。特に準備とかはなく、探りながらのお芝居だったんですが、演じながら詩織は芯のちゃんとある子だなと感じて。私自身は弱くてネガティブなタイプなので(笑)、強くなれた気がしてお芝居していて楽しかったですね。
島は、コンビニもなくてWi-Fiもなくて、逆に新鮮でしたね。