緊迫感あふれる映画の“唯一の癒し”に。女優・南沙良、18歳の今
日向くんと加藤くんとは空き時間に卓球をしたり、3人で海を見に行ったりしていました。スクーターのシーンは、小説を読んだときから描写の瑞々しさがすごく印象的だったんですけど、実際に景色がものすごくきれいでした。あとは、滝のシーンがマイナスイオンがすごくて(笑)。夏の撮影で暑かったんですけど、そのシーンだけは全身にミストがかかって寒くて、日向くんと震えながらお芝居してたのを覚えてます(笑)」
14歳で映画『幼な子われらに生まれ』(三島由紀子監督)で女優としてデビューを飾り、約4年。映画やドラマで見せる卓越した演技力への評価はもちろん、モデルとしての活動、さらにポッキーのCMにも出演するなど、知名度も着実にアップしている。来年の大河ドラマ『鎌倉殿の13人』(三谷幸喜作)への出演も発表されるなど、実力と人気がしっかりと噛み合ってきた感があり“ブレイク前夜”をうかがわせるが、当人はいつ尋ねても「全く成長の実感がないんです。いろんな取材で“成長したところは?”と聞いていただくんですけど、見当たらなくて……」と苦笑する。それでもこの1年ほど、自分なりに女優としての幅を広げるべく、努力を続けてきた。